塾講師ってブラック企業のイメージだけど、実際どうなん?

ブラック 塾業界 【正社員塾講師】

塾業界は、何十年もブラック業界と言われ続けています。ここ近年でいくつかの塾が労働問題でニュースになっていたことが記憶に新しい方もいらっしゃるでしょう。

また、塾に就職しようとすると保護者の方が止めてくるケースもあるのではないでしょうか。

ここでは、塾業界は実際にブラック業界・ブラック企業ばかりなのかを見ていきたいと思います。

塾講師は朝から晩まで働きづめ?

塾業界 ブラック

塾講師は、朝からポスティングに行き、昼は授業準備とミーティング、夜は授業してから、帰る前にポスティングして飲んでから帰る。

とにかく忙しいイメージのある塾講師。皆さんはどういうイメージをお持ちでしたか?現実的には、これを行っている塾は、悲しいかな、いまだにあります。業界全体として基本的に生徒のためになることであれば自己犠牲は厭わず、社会貢献をしようという姿勢を前面に打ち出しています。

しかし、上級管理職の思惑は、自己犠牲や社会貢献を建前に売り上げ第一主義で社員もアルバイトも使い捨てという裏の顔を持っている塾も不幸なことに現存しています。ただ、そういった塾は2008年くらいから徐々に淘汰されつつあり、クリアな方向へと駒を進めてきています。

今までは、残業代は払わないというのが正直当たり前でした。生徒のためにならねばならないのに、まだスキルも何も足りてない新卒のお前らなんかに払う残業代なんかねぇ!というスタンス。

このため、昔は身体を壊したり精神を壊したりして教育業界から足を洗った方は数知れずです。まさに、ブラック企業・業界の鑑だった時代はありました。

しかし、近年では業界全体としてみたら認知度も上がり、業界の財務状況も安定的、ゆるやかな成長期に入り、社会貢献のためには従業員一人ひとりの生活も充実していなければならないという発想が定着しつつあります。

もちろんまだまだ、正直そこどうなん?という塾はかなり多くありますが。

塾業界の労働環境は改善中?

2020年現在、ここ近年ではいくつかの学習塾で労働環境に対して、訴訟や労働組合の団体交渉などがありました。

今まで伸びてきた塾はイケイケな体育会系のノリが企業文化になっているところが多いと思います。ただ、そういったイケイケで伸びた企業が誕生した時期は概ね80年代から2000年代初頭です。

そこから2020年ですでに、20年以上時間が過ぎて、かつてのイケイケだった先生方も徐々にお年を召されてきました。それによって、ムリがあまり聞きづらくなってきたところがあり、更に社会全体としても無理な働き方を是正する動きが続いています。

ここでは、塾業界の労働環境を巡る状況を概観してみましょう。

塾業界 労働災害の事例

神奈川の学習塾ステップ・・・某教室の教室長が1ヶ月勤務という極めて長時間労働で、労災認定を受けました。(2018年)

うつ病の人の職場の法律相談様:http://utu-rousai.main.jp/column/561/

塾業界 労働組合の参考事例

全国一般東京東部労組市進支部様・・・市進グループの一つである市進学院の講師でつくった労働組合

http://www.toburoso.org/ichishin/index.html

塾業界ブラック要素リスト

気合と根性を謳っている(要注意度:★★★☆☆)

塾や予備校業界は、一般的には嫌われている勉強をさせるというサービスです。そのキライを払拭するかもしくは嫌がおうにも勉強・勉強・勉強といい続けさせ続けていく商売です。

それには確かに気合と根性は少なからず必要でしょう。しかし、それを社内全体で宗教的に努力と気合と根性を謳っており、その上プライベートを蔑ろにしてでも働けという会社も無くはありません。

一方で、近年では映像授業の進展や、個別指導塾のように教えることを外部のサービスや学生にアウトソーシングすることで、業務内容が軽くなりつつある会社も少なくありません。

あるいは、集団授業であったとしても分業制や職務と責務の明確化をはかり、ホワイト化している塾の会社もたくさんあります。ぜひ、やりがいと労働環境を両立できる塾に出会いましょう。

先輩社員の顔が疲れ切っていて目にクマや身体がやつれている(要注意度:★★★★☆)

塾業界の定時は、一般論で言うと午後1時から午後10時くらいです。(もちろん、前後はしますが。)

しかし、一方でブラック塾と言われる塾は定時はあってないようなものです。上記の画像で張っている通り、定時以外にも仕事を半強制的に行わせるところも多いのです。(自発的ではなく。)

さらに、特に教育業界の上の世代の先輩方は飲み会好きが多いのです。そのため、仕事明けに一杯どころか、朝までコース!という流れを辿って来ています。それを後輩に押し付ける場合も少なくなく、断れずに疲弊していくということがあるのです。

こういった要素から徐々に徐々に疲れがたまり身体に現れてしまうということがあります。先輩方をよーく見ておきましょう。(要注意:いわゆる飲みニケーションや定時以外に出勤・残業することも場合によっては必要なのは当然です。)

残業に関しては、みなし残業を導入している(要注意度:★★★★☆)

一般的には、残業代は時給*25%増しの計算で残業の時給単価が法定されています。しかし、みなし残業という制度も同時に法定されているため、どれだけ残業しようとも、毎月残業代が定額制というのがみなし残業です。

ただ、塾によってはみなし残業を貰える事ですら羨ましがられることがあります。残業代を黙秘するような会社には関わらないように、事前の職場選びから気をつけておきましょう。

やたらめったら会議や研修がある(要注意度:★★☆☆☆)

時間の無駄遣いという概念が無く、ただ集っていることに幸福感を得るタイプの会社です。生産性が無い会議や研修ほど無駄なものはありません。

特に、先生という立場は生徒さんを引っ張らなければなりませんので、力強さが求められます。しかし、ともするとそれは会議の中で言いたいことを言い続ける人を量産してしまうことに繋がるケースもあります。

建設的な会議であればともかく、無駄な議論や場合によってはつるし上げするだけの会議をし続ける企業であればお気を付けください。

評価基準が曖昧(要注意度:★★★★☆)

どれだけ頑張っても昇進できず、辛い思いをするだけです。仮に仕事そのものは重くとも、昇進・昇給の評価基準が公正で明快な塾を探しましょう。

評価基準が明確でないとどうなるかお分かりでしょうか。

すなわち、普段の人間関係や、声の大きい人(意見の正しさは無関係)など主観的な評価だけで決まってしまうということです。

そうなってくると、根回しだったり、悪評を流して相対的に順位を上げようとする人も出てきてもおかしくはありません。評価基準というのはとても大切です。

飲み会が多すぎる(要注意度:★★★★☆)

まぁしょうがないといえばしょうがないが・・・

ですが、ある程度は許容しましょう。塾講師自体が飲み会をお好きな方が多いのもありますし、普段は見えない一面を先生方から見ることができます。

ただ、限度はありますので、そのあたりはご確認くださいませ。

現場に与えられている責務が重い(要注意度:★★★☆☆)

責務が重いということは、実力がある方にとっては上司に実力を示すいいチャンス!一方で、新卒や経験の浅い先生にとっては色々な業務が重なりオーバーワークの元になります。事前に何処までを今年度の目標と到達点にするべきか、上司とうまく交渉しましょう。

責務が重い割りに昇給しない(要注意度:★★★★★)

これは、もう厳しいでしょう。実力を付けそれを示したのであれば、リクナビネクストのようなサイトでご自身の経歴や職歴、キャリアをしっかり示しておきましょう。そうすれば、別の塾でもっといい立場で、もっと好条件の職につけるはずです。もし、責務が重い割りに昇給しない塾についてしまったら、失敗と成功を積み重ねるいいチャンス!次の塾に移るまでの繋ぎの塾として自分のスキルを磨いておこう!と逆に考えておかれるのが最も良いでしょう。ご自身のスキルや経歴を見せ付けられるリクナビNEXTはトップページにあります。ぜひ、次の職場を選び始める前から労働市場でどれだけの価値がご自身につくかを調べるために、登録しておくことをオススメします。

正社員の平均年齢が低すぎる(要注意度:★★★★★)

離職率が以上に高いということの証です。もし、ある程度の年月で企業が存続していた場合で平均年齢が20台であればそれはカナリ危険シグナルです。
30台半ばから40台ぐらいであれば、そこは逆にホワイトの良企業かもしれません。

個人的な実体験

ここまでブラック企業の特徴を上げてきました。このように考えると塾業界はカナリ厳しい業界かもしれません。しかし、逆に考えればブラック企業であったとしても、周りには確かにブラックだけど、自分にとっては素晴らしい労働環境だという場合もあります。

たとえば、離職率が高いということは、もし仮にそれを耐え切られれば、ライバルが少ないため比較的早いタイミングで昇給昇進できるかもしれません。あるいは、現場に職責が多分に与えられているということは現場における権限が強く、物を言える現場になるかもしれません。さらには、そういった忙しく厳しい環境に数年身をおくことで様々な業務を行えるようになるかもしれません。

ここからは、私の話です。
私自身ブラックな塾に何度も携わったことがあります。しかし、その中で様々な挫折と経験を積んだことで、今のホワイトと思える塾に買って頂くことが出来ました。まずは、バイトに研修代0円で一人で終電まで模擬授業をさせられたり、自腹でテキストを買わされたり、提示に帰れることなんて全く無い塾だったり、罵声怒号が飛び交う酷い労働環境、YESマンしか存在しないトップダウンというか独裁政権の塾だったり、残業代はおろか基本給すら・・・という塾だったり数えればキリが無いくらい塾業界では変な経験を積んできました。w

一方で、そういった辛さを支えてくれたのはやっぱり生徒さんの努力の結果とそこから生まれてくる笑顔です。きっと、大なり小なり皆様も塾業界で辛い経験をされるかもしれません。しかし、そういった辛さは誰でも一度は通る道で、更に言えば他の業界はきっともっと辛い業界も沢山あるでしょう。もしこういったブラック企業に出会えば、人生詰んだ!と思われるときがあるかもしれません。

しかし、そこで諦めずに、是非逆の発想をして下さい。ここは、今の自分をホワイトな塾へと連れて行ってくれる架け橋なんだ。だから、あと1年は我慢して、様々な失敗と経験とスキルを身につけるんだ!と。

ただ、もちろん、そういった塾は平気で辞めさせるように仕向けたり、人間関係も酷いものになって良くかもしれません。逆の発想を常に持った上で、リスクマネジメントが必要です。スキルを身につけながら何時でも転職できるように準備しておくことが必要でしょう。

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